古代に始まったその当時の常識にない思想とソフィストとの闘いとは?

タレス古代
タレスの定理

タレス プロフィール

こんにちは楽二郎です。このサイトでは文学、書籍を通して人生を楽しく生きるためにはどうすればいいのかを検証します。
初回の記事は【タレス】です。

紀元前624年~前546年頃
ギリシャ、イオニア地方ミレトスの哲学者。「哲学の創始者」と言われている。
・「万物の原理は水」と説いた。
・日食の予言をした。
・半円に内接する三角形の頂角はすべて直角であると説いた。

哲学とは

そもそも哲学とは何かと問われれば3つのなぞがある。
一「存在のなぞ」・・・どうしてあるのか?
ニ「認識のなぞ」・・・どうしてわかるのか?
三「言語のなぞ」・・・どうしてつたわるのか?

この三つからなる。

一「存在のなぞと」とは、「世界全体がそもそもどのように形づくられ現在があるのか?」

という問いで、古来の神話にもとずく考え方が主流だった時代に
タレスは「万物の原理(アルケー)は水である」と説いたそうです。(タレス自身の記述は残っていない)

ニ「認識のなぞ」とは世界はどうしてあるのかという問いから、あるとすればどう認識すればいいのか、どうすればわかることができるのか?。というなぞだ。
タレスは測量学や天文学などに精通していた。


・日食を予言した→その当時リディア軍とメディア軍の戦争のさなかに起こったとされている日食が、両軍ともこの出来事に恐れをなして撤兵したと記録が残っているそうです。


・エジプトのピラミッドの高さを測量→ピラミッドの影の長さを図り、三角形の相似の性質からピラミッド高さを割り出した。又、半円に内接する円周角は直角であるという「タレスの定理」を唱えた。
このようにタレスは物事を合理的に説明した。

三「言語のなぞ」とは先ほどの「認識」するためにはどうすれば正しく伝えられるか、どうすれば伝わるのか?ということだが、これらの三つのテーマを考えるのが「哲学」なのだ

ギリシャ七賢人

タレスはギリシャ七賢人の一人とされている。七賢人とはクレオブロス、ぺリアンドロス、ピッタコス、ビアス、タレス、キロン、ソロン(七賢人については諸説ある)と言われている。


タレスは「汝自身を知れ」の格言の作者と言われている。(この格言の作者についても諸説ある)
「汝自身を知れ」

→自分の習慣、道徳、性質を知り自分で自分の感情をコントロールする方法を身につけなさい。自分の分をわきまえなさい。

用語解説

・ソフィスト→古代の近代人、知恵を備えた者
・アルケー→原理
・ミュトス→神話
・ロゴス→言語、倫理、合理的な考え方

まとめ

・その当時のギリシャは「神」(宗教や神話)が主流の時代だった。その中でタレスが「万物の原理は水である」と唱えたことは、ミュトスからロゴスへとの変革の始まりでソフィストたちからの攻撃(非難、弾圧、イジメ等)
の始まりだった。今も昔も主流派に立ち向かうには多くの逆境に耐えなければいけなかった。生きていくのは大変だ。

by 楽二郎

参考文献

・はじめての哲学 賢者たちは何を考えたのか? 楽しい調べ学習シリーズ 

 竹田青磁 PHP研究所 
・書名 :現代思想としてのギリシア哲学  

 古東 哲明 出版者:講談社
・哲学の歴史 1 哲学誕生 中央公論社

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